やっていることは確かにハードだし、怖い。
表現者である、ということを頭は認識していても
身体はそんなことを理解はしない。
怖がっている。
おいそれと「ああ。それわかるなあ」なんてシーンじゃないので
頭では考えない。想像力も、頼りない。
身体の動きと、感覚を探りながら、
何が一番近い感覚なのかを探そうと試みるも、
あまりにも遠いことなので、まったくピンとこない。
今の段階でピンとなんてくるわけもないので
頭で考えず、ピンとこないことにも今はまだ焦らず、
少しずつ、確かに、確かな何かを探ってゆくしかない。
頭じゃ芝居できないから、あたし。
でも、身体に感覚を落とそうとすると。
稽古が終わる頃には、あたしの身体はすっかり不安を感じてしまっている。
「ああ、終わった。さあ、おうちに帰ろう」
なんて。できない。
終われない、終わらない。帰れない。
ゆるゆると、身体に体重を感じさせながら歩く。
大丈夫、わたしはここにいるから、と。
それでもやっぱりだめ。
温かいものを食べたくなる。
誰かの腕によりそいたくなる。
安心を、したくなる。
「ねえ。何か食べて行こうよ」
と直に誘いをかける。
下北沢でみつけちゃったSegafredo。
あったのね、ゆってよ。
ディカフェのカプチーノと、春野菜のペンネを食べる。
くだらない話。
くだらなすぎる行い。
不安で狭くなっていた視野が少しずつ広がる。
ニュートラルな私に戻る。
少しずつ、揺り幅をならしていこう。
何をやっても、大丈夫なように。
いきなり全ては、理解できるわけもないのだから。
頑張るぞう。
タバコを吸う直。
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