東中野RAFTでの全ての公演プログラムを無事終了いたしました。
いらしてくださったお客様、いろいろとご無理を聞いてくださったRAFTのスタッフの方々、関わったカンパニーの皆様、スタッフの皆様、お手伝いくださった皆様、もちろん運営の劇団桃唄309の皆様、そして何より、一緒に『肉屋トビーのひみつの庭』を演じた、山西真帆さん、力武修一さん、作・演出の劇団桃唄309代表、長谷基弘さん。
本当にありがとうございました。

写真は「らまのだ」の西井裕美さんが撮ってくれたものを拝借。
本当に、写真を撮る暇も余裕もなかったね。
でも、真帆ちゃんや力武くんと一緒にあの世界を構築できたこと、大きな財産になりました。
5月の『風が吹いた、帰ろう』は、今までの私の演劇人生ぜ~んぶ集めて創ったみたいな作品だと思って、何かの区切りになるような感じがしていたものですが、
今回の『肉屋トビーのひみつの庭』は、作演出の長谷基弘さんと知り合って、舞台に出演させていただいたことはもちろん、WSでの仕事、高校での教え、劇作家協会でのリーディング、そして高松のハンセン病療養所でのラジオ番組作り、歌、などを経た、長谷さんにお世話になった私の仕事の数々の、そしてそれとは全く別に私の仕事や経験の数々の、集大成のような作品になりました。
こんな物語を創ってくださって、そして一緒に演じたのが真帆ちゃんや力武くんで、本当に有難かったです。
いつもの桃唄での稽古の進め方とはきっと全然違う方法を取ったような気がします。その日の3人の距離感や体調、作品についていま何を感じているか、今日はどう稽古を進めたいか、今日はどんな風に本番前の準備をするか。それらが本当に毎日、違いました。
私たち三人の取り組み方やセットアップの仕方が本当にそれぞれ違って「これをやれば確実」とか「絶対これをやる」みたいなのが本当になくて、今日、いま現在のコンディション、引っかかっていること、気になっていること「いま、どうしたいか」「いま、どうすればいいか」を、毎日話して、探り合って、探しあって稽古中も本番中も過ごしてきました。
本当に通る道が毎日違ったなぁ。。。
本番の4日間も、本当にやることが違った。
ある日は三人でしっかりとおいしいものを食べにいったり。
ある日はきっちり読みあわせをして軽く立ち稽古をしてから本番にのぞんだり、
ある日は、三人でヨガのポーズをしたり(笑)
ある日は、三人別々の方向を向いて準備をしたり。
お互いがお互いの「いま本当はこれをしたい」というのを尊重しあって、無理して距離を詰めたり近寄ったりせず、いつの間にか安心して傍にいられる間柄になれたな、と思いました。
そして、その絶妙な距離感が、この作品には本当に良かった。
本番前、ちりんちりんと鈴が鳴って出てゆくときも、
お互いがそこにきちんといることは知っていて、
でも無理して「やるよ」「いくよ」と目を合わせたりはしなかった。
物語を語る私と、物語を聞く真帆ちゃんと、物語に存在している力武くんの、
ちょっとずつ次元の違う何かを、無理して「ひとつだよね」としようとしなかった。
結果、それが「ひとつ」になって『肉屋トビーのひみつの庭』の世界になっていったと思います。
個人的にはね、三人だけでこっそり行った「例のあれ」が、
本当に嬉しくて楽しくて気分がすっきりして、
よし本当にこの三人でいい舞台になるぞって思えた。
本当にいい舞台になったと思います。
真帆ちゃん、力武くん、長谷さん。
そしてもちろん関わってくださった皆様。
(ここで名前を挙げるとキリがない)
ありがとうございました。
落ち着いたらまた少しずつ『肉屋トビーのひみつの庭』のことを書こうと思います。
そして最後に、
もしかして、あなたの町にも、トビーの庭はあるかもしれません。
またどこかでトビーと会えますように。。。
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